田原教授が国際会議「ISB TGCS2025」にて「Special Award」を受賞
田原大輔教授が、2025年7月23日(水)~25日(金)にスウェーデンのウプサラで開催された国際会議「ISB TGCS2025 (International Symposium on Computer Simulation in Biomechanics, Technical Groupe on Computer Simulation of the International Society of Biomechanics)」にてSpecial Awardを受賞しました。
受賞名:Special Award
発表者:Daisuke Tawara
題目 :Musculoskeletal simulation and finite element analysis for assessment of hip load in unicyclists (筋骨格シミュレーションと有限要素解析による一輪車乗車中の股関節負荷の評価)
発表概要: 一輪車経験者の若年層の変形性股関節症の発生割合が多い背景をふまえ、田原研究室で確立した筋骨格モデル解析と骨の有限要素解析の連携フレームワークを用いて、変形性股関節症の病歴のある被験者の一輪車乗車中の股関節負荷を評価しました。
その結果、病歴のある左足において、ペダルを漕ぐ力が最大となるペダル水平位置付近で,股関節反力に伴い骨頭付近の応力が高くなり、走行中の高い負荷が累積した場合、変形性股関節症の進行につながる可能性が示唆されました。
また、一輪車走行中の下肢に生じる負荷の詳細な評価に田原研究室の技術が有用である可能性が示されました。
本演題は、一輪車に対する筋骨格モデルの開発のユニーク性、筋骨格モデル解析と骨の応力解析との連携を実現した技術力について高く評価されました。
この会議は、2年前に京都の本学のホールで開催した時に田原教授がホストして成功に終わった会議で、バイオメカニクスの筋骨格モデル解析の最新技術や研究が議論される2年に1度の学会です。
今回、田原教授はセッションの座長も務め、海外の研究者たちと筋骨格シミュレーションや骨の有限要素法に関する最先端テーマで交流を深めました。
田原教授が数年前に国外研究員として訪問した時に研究交流したオールボー大学(デンマーク)のMichael Skipper Andersen教授(今回の会議の大会長)とも再会し、強い国際的な絆と連携を再び深める有意義な会議となりました。
本シンポジウムのリンクはこちらです。
https://tgcs.isbweb.org/iscsb-2025/uppsala.html

