田原 大輔 教授 が2023年度第1回 REC BIZ-NET研究会において講演を行いました。

田原 大輔 教授が,6月21日(水)に本学 REC (瀬田学舎) で開催された2023年度 第1回 REC BIZ-NET研究会「食品分野へのウルトラファインバブルの応用と”食感”に関連する物理的特性の解析」において,以下の内容で講演を行いました。

「多孔質構造を持つ菓子食品材料の構造分析と力学的特性評価に向けたバイオメカニクス解析のアプローチ」

「パリパリ」などの食感は多孔質構造を持つ食品特有のものであり,その力学的特性の定量化は狙った食感の達成や設計と,咀嚼時の食品の力学的挙動の理解に重要です。食品の挙動の詳細な評価には複数のスケールに渡る力学的評価が必要で,田原教授らが多孔質構造の骨を対象にこれまで開発してきたバイオメカニクス解析手法の適用が有用と考えられます。

本講演で田原教授は,既存の骨のバイオメカニクス解析手法と,食品構造への適用の試みを示しました。食品の力学的特性評価方法の確立を目的として,破壊挙動の解析への適用を目指した圧縮試験による外力作用下の食品の特性の算出と,X線CTベースの食品モデル内の微少領域における剛性評価を行った事例を紹介しました。

オンライン上で多くの聴講があり,盛会となりました。