我々が行っている研究
・宇宙用電子源の研究
どんな研究?
宇宙用のプラズマロケットには,電子を供給する電子源がロケット本体と同じくらい非常に重要なパーツです.
最も効率よく電子を生成可能なホローカソードという電子源の特性や現象解明に向けた研究を行っています.

・超小型高周波(Radio frequency)プラズマスラスタの研究
どんな研究?
1辺10 cm程度の超小型衛星用の推進システムとして,簡易的な構造かつ高効率高寿命な性能が期待できる.
数 mm径の超小型高周波プラズマスラスタの性能向上に向けた研究を行っています.

・希薄流体・プラズマ計測技術
どんな研究?
宇宙空間で使用するプラズマロケットの非常に低密度のガスやプラズマの計測技術の開発を行っています.
より多くのパラメータを簡便に計測可能な計測システムの高感度化に向けた改良を進めています.

・微小推力計測技術
どんな研究?
小型のプラズマロケットは発生する力もμN級と非常に小さいですが,性能評価のためには正確な推力の計測が必要です.
超小型高周波プラズマスラスタを対象として,μN級の力を高精度に計測可能な技術の開発を進めています.

研究の詳細を知りたい方はお気軽にご連絡ください
研究室にある機材
- 大型真空チャンバー
どんな機材?
大型真空チャンバーは主にカソード(宇宙用電子源)の研究を行っている人が使っています.
内径1 m,長さ1.5 mとかなり大掛かりな真空チャンバーとなっております.
真空チャンバーの横には直流安定化電源等の専門的な機器がわんさか置いてあります.カソード班はこのような様々な機器を用いて高度な研究を日々行っています!



- 小型真空チャンバー
どんな機材?
この真空チャンバーは主にRFスラスタ―・推力計測・プラズマ計測の3班が使用しております.
この機器は大型真空チャンバーを使うまでもない比較的コンパクトに実験を行える研究に使用されます.
真空チャンバーには真空引きと呼ばれるチャンバー内を真空にする過程が存在するのですが,チャンバーが大きい分真空化に必要な所要時間がかかってきます.
そのため,小型の真空チャンバーを使用することで真空引きの効率化に伴う実験の効率化を容易に行うことが出来るようになります.



- 3Dプリンター(QIDI TECH Q1 Pro)
どんな機材?
3Dプリンターは主に推力計測班が使用しております!
ターゲット式計測装置を研究する場合,円錐形の形状を作る必要があります.何回もターゲットの設計を見直すので,フィラメントがあれば何回でも製作できる3Dプリンターがオーダーメイド発注と比較しても,最終的には安くで研究を行うことが出来るということで使用しております!
最近の3Dプリンターは安価でも精度よく造形してくれるので技術の進歩を感じます…


