博士(工学) 金沢大・院・自然科学 教授
専門分野 | バイオメカニクス(生体力学)計算力学、医用生体工学・生体材料学 |
研究課題/長期 | 生体組織・医用材料・機械構造の実験・計算力学解析手法の開発と力学的特性評価・構造最適設計 |
研究課題/短期 | 骨疾患の力学的解決と医用デバイス設計のための筋骨格シミュレーション・応力解析,リモデリングによる骨の力学的適応機能のモデル化 |
研究テーマ 生体組織のマルチスケールバイオメカニクス
生体組織のかたち(構造)と役割(機能)を力学的な視点から理解する「バイオメカニクス(生体力学) 」・「バイオエンジニアリング」の考え方・アイディアを通して得られた知見をもとに,機械構造物の適応化,知能化のための新たな設計技術の創造と,それらの工学・医学・歯学分野への応用研究を行っています。特に,生体組織として,骨・歯・筋,脂肪の組織,生体と関連する構造物として,人工骨,医用インプラント,手術シミュレータ,補正下着等の開発を中心に,実験と計算シミュレーションによる力学的評価を行っています。
最近の研究事例です。
◆骨リモデリングを反映した骨質評価手法の開発
力と深く関連する骨のリモデリングの計算シミュレーション手法と,アパタイト結晶配向を考慮した骨
の応力解析手法を開発しています。
◆緩み抑制を狙った脊椎固定用スクリュー・ロッドの開発
脊椎固定用スクリューの緩みを抑制できる適切な設計方法を研究しています。
◆筋骨格モデルによる歩行解析
病気による筋力低下を患者ごとに評価するための筋骨格シミュレーションを行っています。
◆新しい模擬骨の開発
外科手術練習を想定し,実際の骨の力学的特性に近い模擬骨を開発中です。
◆尿失禁改善下着の開発
改善効果が高いサポート下着の着圧比を計算で探っています。