博士(工学)早稲田大・院・理工 教授
専門分野 | ロボット工学 |
研究課題/長期 | ロボットによる感性表現の実現、生物型ロボットの知能 |
研究課題/短期 | バイオリン演奏ロボット、4足走行ロボット、水中ロボット |
研究テーマ バイオリン演奏ロボットと生物型移動ロボット
ロボットの動作は、人間と比べあまり感情豊かには感じられません。この1つの大きな要因として、ロボットの感性や感情の表現手法が十分に確立されていないという点が挙げられます。このため、本研究室ではバイオリン演奏を対象として、感性の表現手法を検討することを研究課題としました。
感性を代表するものとして「明るい」などの「音色」をとりあげ、望む音色を生成する過程で、音色が運動決定にどのように影響しているかを考察しています。現在、バイオリン演奏が可能なハードウエアの開発を行っており、これを用いて表現力豊かな演奏を実現したいと考えています。
上記テーマと平行して、陸上、水中および空中を対象とした生物型移動ロボットの研究も行っています。生物の形態や機能を模倣した機械システムの開発を通じて、生物の知能を追求したいと考えています。
具体的には、まず、頭部を有する4足走行ロボットを開発中で、頭部動作が歩容に与える影響を調べています。水中ロボットの開発では、マッコウクジラの脳油による浮力調整仮説を参考にした新たな浮力調整装置を開発中です。また、羽ばたきによりホバリング可能な、鳥型の飛行ロボットの開発も行っています。このプロジェクトは、材料、流体の他分野の教員と連携したプロジェクトです。